「人生は20代で決まる」を読んだ

出会い

この本との出会いは大学入学してすぐだったと思う.大学の生協に並んでいた本でなんとなく手に取り買った記憶がある.それから数年,この本はほとんど読み進められることがなかった.というか存在すら忘れていた.

ふと社会人になって1年以上が経過し,部屋の本棚にあるこの本を見つけた.
開いた痕跡はほとんどなく,表紙もほぼ新品だった.

表紙にはこうある.

TEDの名スピーカーが贈る「仕事・結婚・将来設計」講義
The Defining Decade 人生は20代で決まる

記憶を遡ると,当時はYouTubeでTEDの動画を見ていた気もする.
購入に至ったのはその影響もあるかもしれない.

あらすじ

著者は,アメリカの心理学者でカウンセラーのメグ・ジェイ.
著者いわく21世紀を生きる若者に向けて書かれた本である.

大きく第一部から第三部までの構成で,仕事・恋愛・脳と肉体がテーマとなっている.
テーマ的にオタクが興味を持つ内容ではない気もするが…

著者のカウンセリング体験をもとに進行していく.日本とは異なる環境の若者達のカウンセリング体験であり,多少背景は異なるがそこは同じ人間である.かなり考えさせられる.

  • 第一部
    大学を卒業した若者達が登場する.登場してくる20代はリアルでまるで自分のことのように錯覚するくらい身近な話ばかりであった.

  • 第二部
    テーマは恋愛だけれど,どうしようもなく地味な話.人間の悩みなんてくだらない.自分も人間だから染みた.

  • 第三部
    脳みその話.前頭葉は20代でバリバリ成長するし,成長するがゆえに陥りがちな思考の傾向があるらしい.
    不確実な状況であってもいかに冷静に考えて行動できるかにかかっいて,不安などのネガティブ要素に侵され人生を良くない方向に進んでいかない様に考える必要があるとの訴え.

感想

仕事に関しては,現在働いていることも相まって自分のことのように考えさせられた.
人生は100年続くかもしれないけれども,20代における選択は重要でけして先延ばしにしては行けないことであると再認識した.

学生で重視されるスキルと,人生に必要なスキルは異なることにはとても納得.一方,学生時代の学びも極めて重要だと思う.
仕事で不安や非力を感じまくっているが,これは20代では普通のことで,むしろ感じないほうが異常だとわかった.

まだ社会に出たばかり,1万時間の経験を積むぞ.
明日の報酬よりも今日の報酬に惹かれないよう,現在バイアスを意識して生きねば.

以上,人生を逆算して生きていきます.

追伸

最後まで読んで気づいたのだが,一度全部読んでいた笑
最初の方は忘れていたけど最後の方の既読感が凄かった.
全然新品じゃねーじゃん.嘘つき.